前回からの続き
「わかった」と頷き、2週間後くらいに、オヤジは息子であるおっさんのところにきて、「おい、車の鍵がない!」とぼやいていました。
そして、車の鍵がないので、車を新たに購入すると言い出しました。
「はぁ~、やっぱりボケてるじゃん!」以前のあの真剣なまなざしや言葉は何だったんだ?って思います。
もう、子供と一緒で というより 子供より屁理屈をこねるんでタチが悪いですね。
再度、ゆっくり 話をしました。
オヤジ、タクシーでディーラーに行って、以前からの担当に新車購入をしようとして、今の車の鍵は息子が持っているからと話をしたようです。
でも、年齢が91と言うこともあり、家族の同意が必要であると言われ、直ぐに商談が終わると思ったオヤジ少しガッカリしつつ、スゴスゴ帰ったようです。
それから何日かして、ディーラーから電話がありました。
そして来てもらい、年齢が年齢なので、車の運転を辞めさせようとしていることを話し、承知してもらいました。
オヤジに顛末を話すと、まるで初めて聞くような顔です。
で、運転できない。もちろん、車の購入もない!との結論を言い、今度はおっさんのかみさんからもガミガミ言われ、小さくなって自分の家に帰っていきました。
はぁ~ これで最後かな と思ったんです。
さて、我が家の竹垣が古く腐ってしまっているので、今年は何とかバージョンアップしようと思っていました。
オヤジが持っている畑というより今は何も作っていない猫の額みたいな土地があり、その隣に竹藪があります。
現在はオヤジがたまに切った枝とかを捨てにその少し離れた土地へ行きます。
以前オヤジは、その土地の隣にある竹藪から竹を切って、竹製品を編んで作っていました。
息子であるおっさんは竹を編むとかそんな細かなことはできませんし、器用ではありません。
でも、竹垣は見た目もカッコよく作りたいなと考えていました。
竹垣の材料となる竹は、その竹藪の孟宗竹が材料となります。およそ30本くらい切り、1メートル50くらいの長さに合わせ、1本の竹をそこから4つに分けて竹垣を作ろうと考えていました。
そのための資材であるチェンソーや竹を割る道具はそろえています。
運搬手段は オヤジの軽トラです。家から少し離れた土地での作業には軽トラが必須です。
古い竹垣を回収し離れた土地に捨て、切った竹を載せて・・・を10往復位すれば良いかなと考えていました。
今年の最大イベントになるはずでした。
そう考えていた矢先に、オヤジが一言、「乗れないなら、売る。」と言い出しました。
おっさんは「は?」、オヤジは「見ると乗りたくなる。あったら邪魔になる」そうです。
「わかった。売るんだね。売るんだったら、ディーラーに売るんだよね。」と確認したところ、そうだと答えたので、わかった。こちらで手続きすると話をしたのです。
もう オヤジのわがまま にはうんざりですが、車があればまた言い出しかねないので、竹垣計画は中止です。あああ
次に続く・・・・